箱庭的世界 >> 京都単独煩悩紀行 >> 八重桜 夢の共演・第2日目-2

 ●二条城

(二条城の歴史は2004年春の項にあります)

昨日の平安神宮同様、この時季に来るのは二度目になる。二条城には、主に昭和30年代後半から40年代前半にかけて植えられた約380本・50品種(平成19年3月現在)の桜があるというから、平野神社も真っ青なのである。少しだけ時期をずらすと全く違う表情を見せてくれる里桜が楽しみで、また来てしまった。


▲桜苑と桃山門


▲西側の枝垂れ桜。何故かサツキも咲き始め

里桜とは、主にオオシマザクラを原種とし、変異や人為的な交配などで生まれた園芸品種の総称で、遅咲きの八重が多い。京都の寺社では特に濃紅色の「関山(カンザン)」と淡紅色の「一葉(イチヨウ)」が多く見られる(ような気がする)が、他にも一般人にはとうてい覚えられない数の品種があるらしい。ソメイヨシノが散り始めるころから長い期間楽しめるので、お宅のお庭にぜひお勧めです! 

東大手門で受付をすませ、唐門を素通りしてまず桜苑へ向かった。この桜苑は背丈も高く立派に育った多くの里桜が整然と並んでいて、まるで桜図鑑のようだ。内部に歩道が無く奥の方の木が見えにくい点は残念だが、桜は根元の地面が踏み固められることを強く嫌うので、彼らにとってはむしろ無いほうが良い。

唐門側から歩いて行くとまず見えてくるのが
太白(タイハク)… 散り盛ん
関山(カンザン)と一葉(イチヨウ)… 7分、見頃
さらにその先に続くのが
雨宿(アマヤドリ) … 満開、散り始め
佐野桜(サノザクラ) … 散り中
普賢象(フゲンゾウ)… 1〜2分咲き
滝匂(タキニオイ)・手弱女(タオヤメ)… 満開
※品種札との照らし合わせが正しいか自信ないです…

その他、奥のほうにも開花中の木がたくさん。満開でなくとも十分幸せな気持ちを頂ける桜たちに感謝し、また数年後必ず来ますよと約束して桜苑をあとにした。

来た道を戻って唐門をくぐると二の丸御殿である。建物内部拝観はまた次回ということにして、ところどころに咲く枝垂れ桜や満開〜散り始めの御車返しをチェックしつつ二の丸庭園本丸庭園を通り抜け(桜を見るだけならこの庭園二つはパスしてもいいかも)、北側を回って元の東大手門へ戻った。西側と北〜北東側の紅枝垂れ桜が満開だったが、構図が難しかったり陰っていたり遠すぎたりで(というか腕が無いせいで)、いつもパッとしない写真しか撮れない…。

先日(いつだっけ?)二条城では、本丸御殿の耐震強度に問題があると判明したため春・秋の「本丸御殿特別公開」は当分の間休止される、という報道があった。そういえば本丸御殿はまだ未見だったので、無事安全が確保されたら見に行くことにしよう。
次はバスで堀川通りを上り、天神公園前バス停で下車して妙覚寺へ。


▲桜苑の関山
▲一葉
▲雨宿
▲滝匂
▲手弱女
▲唐門と御車返し
▲二の丸庭園の御車返し


 ●妙覚寺

(妙覚寺の歴史は2006年春の項にあります)

当サイトでは定番になりつつある妙覚寺、今回は八重桜狙いで拝観させて頂くことにした。拝観と言っても門前だけなのだが。祖師堂裏にある塔頭にも遅咲き紅枝垂れ桜があるというので、そちらもチェックしに行こう。


▲食べてしまいたいほど可憐で美しい〜

門前に着いてびっくり。予想よりはるかに豪華な淡紅色の八重桜が道路にはみ出すほど大きく枝を伸ばして花をたくさん付けていてた。すでに散り始めだったが、道を歩くおばちゃんも「きれいやなぁ〜」と声をかけてくるほどだ。
この八重桜は、素人目にはなんとなく御室の蓮華寺の八重桜と同種のように見える。八重の中でも早咲きで、淡い紅色で、葉にも赤みがあって、よく見ると花びらのボリュームが重たすぎず適度にすっきりした半八重?で、といった特徴が…。図鑑と見比べてみてもどれも同じように見えてチンプンカンプンなので、機会があったらお寺のかたに直接お伺いしてみよう。

門の左右にある袖塀の前の小さなスペースがちょっとした庭園のようになっていて、他にもおもむきの違う遅咲き桜が二種ほど咲いていた。門のすぐ横の葉桜は2006年に見た美しい早咲き枝垂れ桜だし、なかなか渋い演出ではありませんか。こちらのご住職かどなたかが桜ツウでらっしゃるのでしょうか。由来などあればそれもいつかぜひお伺いしてみよう。

本堂と庭園はまたいずれ秋に拝観させて頂くとして、境内を通り抜け祖師堂裏の小さな塔頭・善明院に行ってみた。門の内側にある枝垂れ桜はまだ半分強程度の開花?ということは平安神宮などの紅枝垂れ桜とは別種なのだろう、たぶん。しかしもしかしたら気候のせいで花付きが少ない状態なのかもしれない。それでも、小さな山門の屋根の上で青空に映えて新鮮な印象だった。


▲奥に山門の寺号が見える
▲同じようなアングルですが

次は再び市バスに乗り北大路堀川バス停で下車、某人気豆腐料理店へ行ってみた。
店の前にできていたのは予想より短い列だったので、これなら待てるかなと思って並んだのが運の尽き。店の中にもさらに列があり、しかも客の回転が恐ろしく遅い。待てど暮らせど誰も出てこない膠着状態が続き、やっと席に通されたと思ったらそこでまた十数分待ち。食べている人の動きも接客も心なしかゆったりマッタリ優雅に見える。あぁこういう世界観の店なのか。これを承知で来なくてはいけなかったのだな… と納得した。
死ぬほど待ってやっと出てきた料理はかなり薄味で、他の豆腐料理店より優れた点がどうしても見あたらない。自分の舌がおかしいのだろうかと悩みつつ食べ終わり、次の平野神社へそそくさと向かった。※画像はイメージです。 〈つづく〉


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