| 箱庭的世界 >> 京都単独煩悩紀行 >> 濃いも薄いも綾錦・第1日目-1 |
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旅行前に収集した情報によりますと、「秋前半に気温の高い日が続いて紅葉の色付きが遅れたものの、晴天が多かったため木の痛みは少なく、第一弾の発色は京都各地でおおむね良好」とのことでした。 |
| ●法金剛院 |
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(法金剛院の歴史は2003年春の項にあります) 京都駅からJR山陰本線(嵯峨野線)に乗り換えて花園駅で下車すぐ。便の良さのわりに観光客が少ない。ゆったりと落ち着いて四季折々の見どころを楽しめる。 予報ではこの数日間は終始雨模様とのことで、空は灰色の分厚い雲にしっかりと覆われていた。(パッとしない写真ばかりになりそうですが、なにとぞご容赦下さい…) |
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今回初めて紅葉を見に訪れてみた。 受付を済ませて庭園に向かうと、池周囲はまだ青い葉もあってぼちぼちの感じだが、それなりに見頃かも。庭園は紅葉の他にも千両や万両(たぶん)・椿・サザンカなどに慎ましく彩られていた。花には疎いので気がつかなかったが、紫式部や白式部?もあるらしい。 本堂前や方丈玄関の唐破風下にズラリと並んだ鉢植えの嵯峨菊が満開でひときわ目をひく。原色クレヨンのように色とりどりに咲き揃っていて華やかだ。 平安末期、待賢門院(藤原璋子。崇徳天皇・後白河天皇の母)はこの寺を再興し晩年を過ごした。待賢門院亡きあと、歌僧・西行法師は、深く慕っていた彼女を偲ぶ気持ちを込めて法金剛院の紅葉を歌に詠んだりもしたそうである。何を見てもあわれを感じ、何を見てもあなた様を思い出して候(由紀さおり)…といった心境だったのだろう。 池を一回りしてから堂内拝観に向かった。仏師・院覚の現存唯一の作品と伝わる(異説もあるらしい)ご本尊の阿弥陀如来や、珍しい僧形の文殊菩薩(なぜ僧形?文殊菩薩には見えないし…)、手が四本の十一面観世音菩薩など。 時間を気にせず十分に拝観してから、次の目的地である妙心寺退蔵院へ向かった。退蔵院はなぜか桜も紅葉も今ひとつだった記憶しかない。自分には縁が薄いお寺なのだろうか。今回もあまり時間をとっていないので偵察程度の拝観になるかも。 |
![]() ▲門の周辺は特に良い色付き ![]() ▲池の向こうには電柱が… ![]() ▲方丈と嵯峨菊 ![]() ▲本堂から見た満開の嵯峨菊 |
| ●退蔵院 |
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(退蔵院の歴史は2004年春の項にあります) 法金剛院から徒歩5分ほどで妙心寺に到着。どっしりと圧倒的な威厳に満ちた大伽藍が並ぶ境内は、通行自由とは言え独特の緊張感が漂う。しかしいつも小さな塔頭を訪れるばかりで本山をきちんと拝観したことがない。いつかちゃんと落ち着いて見せて頂こう。 というわけで今回も時間が少々余ったので、つなぎに(失礼!)退蔵院へやって来た。山門周辺の赤や黄色の紅葉が通りすがりの人の目をも惹きつけている。 |
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いつもどおり、方丈庭園(南庭・西庭)を見てから中根金作氏作庭の余香苑へ向かうことにする。 以前も書いたが、方丈内部は拝観禁止なので庭園は縁側からしか鑑賞できないのが残念でならない。特に奥の「元信の庭」は横から覗き込もうとするとギックリ腰になりそうだ。 余香苑の紅葉は、庭の上部のほうから見下ろすと全体にかなり色ムラがあるのがわかる。部分的には赤く色付いて見頃だが、あずまや付近などはまだ全くの青葉だった。うーむ、やはりなかなか見頃絶好調の時には当たらないものだなぁ… 退蔵院では、特別料理とライトアップが楽しめる観桜会・観楓会・観月会などのイベントが開催されるそうである。参加したことはまだ無いが、お寺での食事会にはひじょうに興味がある。ただ、食事場所が大休庵だとすると余香苑の紅葉や桜は見えないような気もするが…、それでも風情満点に違いない。
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←余香苑 よくあるアングル 次の仁和寺へは、徒歩で妙心寺境内を思いっきり縦断して行けないこともないのだが、時間がもったいないのでタクシーを使ってしまった。妙心寺を右から迂回してまもなく仁和寺二王門前に到着。 〈つづく〉 |