| 箱庭的世界 >> 京都単独煩悩紀行 >> 極寒の春雨に煙る桜・第2日目-3 |
| (前ページの続き)妙蓮寺を出て本法寺へ向かう。 堀川通を渡ったところに菓子処の田丸弥がある。ここのお菓子が真如堂の涅槃会で配られると聞いていたので探してみると、あまり売れ筋ではないのか地味なところに置いてあった。しかし説明書きを読むと確かにあの涅槃会のお菓子「花供曽(はなくそ)」だ。さっそく購入してみた。味は黒糖のきいた堅めのひなあられ、といったかんじ。 田丸弥から少し歩くと本法寺への地味な入口に着く。堀川通沿いには山門が無いのでややわかりにくい。 |
| ●本法寺 |
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焼失を免れた長谷川等伯筆「仏涅槃図」は春秋に特別公開される。本阿弥光悦作の三巴の庭も知られている。 |
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先程の妙蓮寺以降のコースは特に有名な桜名所というわけではない。しかし街なかの寺院としてそれぞれに趣があり、土曜でも空いていること請け合いで桜も独占して楽しめるはず。 本法寺は渋い雰囲気の堂塔が狭い境内に並んでいる。びっちりと隣のビルが接近していて気の毒なほどだ。妙蓮寺もそうだが、この借景のビル群がお寺の「別世界感」をうち消してしまっているかもしれない。 本堂そばには本阿弥光悦翁手植えの松があった。光悦の曾祖父が将軍・足利義教に仕えていた際に怒りにふれて投獄され、そこで獄舎を共にした日親上人に帰依し、以来本法寺は本阿弥家菩提寺となったのだという。日親上人もまた「立正治国論」が将軍・義教の逆鱗にふれ投獄されていたわけで。義教はさらに寺を焼き払い上人の頭に焼き鍋をかぶせるという拷問をも行ったそうである。絶句・・・ 次に書院前の光悦作「三巴の庭」と春期特別公開中の長谷川等伯筆「仏涅槃図」を見に行ったのだが、その時、塔の向こうに見覚えのあるかたを発見。後日確認してみるとやはり堤タクシーさんに間違いなかった。昨秋にも偶然お会いしたばかりなのに、これまたなんという不思議なご縁でありましょうか・・・ で、おずおずと一人で堂内拝観に向かい、まず宝物館へ。2階が吹き抜けになっており、壁にかけられた涅槃図を上からも見下ろすことができる仕組み。天地10m近くあるというあまりのでかさと興味深い描き込みに圧倒された。釈迦の入滅を嘆く人々と動物たち。そこに猫とコリー犬も居るというのが特徴だそうだ。他に光悦作の陶器や面なども展示されていた。 書院を囲むような庭園「三巴の庭」は、石組みと地面と池の形が独特で他には無い形式の枯山水。半円二個を組み合わせた形の石と蓮池は「日蓮」を表すそうである。視覚的に不思議すぎて今ひとつよくわかりにくい庭かも。 桜に囲まれた多宝塔前を通り、天明の大火後の建築にしては非常に古めかしさがある特徴的な仁王門から小川通へ出た。 |
![]() ▲本堂と多宝塔 ![]() ▲多宝塔 ![]() ▲三巴の庭 ![]() ▲仁王門 |
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●小川通から寺之内通 小川通には風情ある造りの裏千家「今日庵」と立派な門構えの表千家「不審菴」があり、品のある雰囲気が漂っていた。 寺之内通を東へ少し進むと妙顕寺とその塔頭が見えてくる。 |
![]() ▲今日庵 ![]() ▲百々橋の礎石 |
| ●妙顕寺 |
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本堂前の灯籠は妙顕寺型灯籠。塔頭・泉妙院は尾形光琳菩提所である。 |
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境内横の通りに塔頭が並んでいて満開の桜がきれいに咲いていた。噂によるとこのあたりは紅葉も多いはず。塔頭を眺めながら妙顕寺本堂裏側から入ると、境内は意外に広く開放的でここにも桜が多い。しかし非常に地味なお寺なので花見客はほとんど無しでかなり淋しげである。ボコボコに欠けた常燈明なども微妙な無気味さをかもし出していたりして。 とにかく全く観光寺院めいたところがないが、ここの桜は意外に花付きが良く人知れずレベルが高かったかもしれない。ぜひ健闘をたたえておきたいと思います。 次は法堂と方丈と浴室が春期特別公開中の相国寺へ向かった。 (つづく) | ![]() ▲建物名不明(左端が常燈明) ![]() ▲ひっそりと咲く境内の桜 |