| 箱庭的世界 >> 京都単独煩悩紀行 >> 冷夏にも秋の暑さにも負けず・第4日目-2 |
| ●南禅寺 |
![]() |
|
|
今まで知らなかったが、三門は大阪夏の陣の戦没者慰霊のために寄進されたものだそうだ。仏殿との間の紅葉の色あせ・色付きの悪さが気になった。ここが最高の色付きの時に来られたためしがないのが悲しい。 豊臣秀吉が寄進した御所の清涼殿を移築したという大方丈は、狩野派襖絵や「虎の子渡し」と呼ばれる庭園で有名。庭園は小堀遠州作と言われる借景式庭園だが、方丈内部の座敷から鑑賞できないので、幅広いゆったりとした余白と樹木や石との調和がいまひとつ実感できないような気がしてしまう。ぜひ座敷奥から額縁庭園的に見てみたいものだ。今のままでは通り過ぎる人ばかりが多く、ワサワサした感じが否めない。 方丈から見えるカエデは少ないが、回廊でつながった突き当たりにある茶室・不識庵近辺の紅葉が目立っていた。この茶室は開基・亀山法皇の650年ご遠諱を記念して寄進されたものだとか。奇しくも今年(2004年)は亀山法皇700年ご遠諱にあたるのだ! 記念特別展として「南禅寺展」が東京国立博物館その他で開催されていたがうっかりして見逃してしまった。南禅寺のほうでも亀様イベントがあるようだ。 次は今回のツアー最後の拝観地、塔頭の天授庵へ。 |
![]() ▲方丈庭園の左半分 ![]() ▲同じく庭園右半分 |
| ●天授庵 |
![]() |
|
|
堂内は非公開なので襖絵などは拝観できないが、書院玄関を覗くと座敷を突き抜けた向こう側の南庭の紅葉が鮮やかに見える。玄関には亀山法皇イベントポスターが貼られていた。 |
|
書院と南庭のある奥へ向かうと、強い逆光で書院手前の紅葉が輝くような濃い橙色を放っていた。池周辺はうっそうとして薄暗いが、書院も庭もどちらかというと民家のような雰囲気がある。 天授庵を出て、最後に南禅寺非公開塔頭のひとつである牧護庵の紅葉を覗いてから帰路についた。観光客のために門を開けてくれているのだろうか、とてもそそられる池泉庭園とカエデが見える。いつか公開して頂けないものだろうか… 2003年紅葉狩りの旅はこれで終わりです。冷夏による木の痛みと初秋からの高気温の影響が強く出た年でした。色付きの悪さ・進行のバラツキ・色寿命の短さがあって写真もイマイチになってしまいましたが、名所と言われる寺社の紅葉は例年はもっとずっと見応えあるものになりますので、京都初心者の皆様、どうかどうか落胆なさいませんよう… 〈2003年秋の項終了。2004年春につづく〉 |
![]() ▲妙な紅葉色付きの東庭 ![]() ▲非公開塔頭の牧護庵 |