箱庭的世界 >> 京都単独煩悩紀行 >> 冷夏にも秋の暑さにも負けず・第4日目-1
【11月18日・詳細行程表】
 京都駅
  ↓(JR東海道本線)   
 山科駅  
  ↓(タクシー)
 毘沙門堂
  ↓(徒歩)
 山科駅
  ↓(地下鉄東西線)
 蹴上駅
  ↓(徒歩)
南禅院
 ↓
南禅寺方丈・境内
 ↓
天授庵
 ↓(徒歩)
蹴上駅
 ↓(地下鉄東西線&JR)
京都駅


最終日です。初日の予定を変更した関係で毘沙門堂を急遽この日に繰り込むことにしたのですが、時間的に若干ゆとりがなくなってしまいました。おまけにホテルの朝の和定食が準備にやけに手間取り、思いがけないロスタイム発生で腹の立つこと! ホテルのかた、時間かかるときはぜひ先に申し出て頂きたく思います。
毘沙門堂へは、山科駅から往復徒歩はややきついので往路のみタクシーを使わせて頂きます。



 ●毘沙門堂


(毘沙門堂の歴史は2002年春の項にあります)

石段下から斜面に沿ってカエデの森になっているが、色付きが遅れていて青葉ばかりだった。これから期待できそうな様子なので、あとは後日の拝観者に託しましょう。(涙)
足を踏み外しそうな急な石段を登りきれば仁王門と本堂。その右側に、前回は見落としていた弁天堂があった。ここへ登って本堂側を見るのも面白い。本堂へ戻って今度は堂内から弁天堂を眺めると、赤や橙色のドウダンツツジの紅葉で彩られていて麓のカエデより一足先に見頃開始のかんじだった。

以前にも拝観した宸殿内部の障壁画をもう一度見ることにした。どこから見ても鑑賞者が中心になったり、見る位置により絵柄の一部が変形して見えたりする「逆遠近法」で描かれている。ここだけの話、私はいまいちよくわからないのですが…。
運良くグループ観光案内のドライバーさんがいろいろと解説しつつ「ついでだからご一緒に」とお誘い下さったので便乗させて頂いた。絵に塗られた金粉(?)に光があたる加減で夜明けを表現するという技法も使われているそうだが、その光の加減は廊下側から見ることは出来ない。本来、障壁画は座敷の内部から鑑賞すべきもので、「室内立ち入り禁止」は野暮だということらしい。


本堂裏手の回遊式庭園「晩翠園」は池の奥に小さな観音堂が配された明るい庭で、ちょうど紅葉見頃開始になっていた。ところが、日なたと日陰のコントラストが強すぎて写真が上手くいかない。今年はそんな写真ばかり。いつもと同じフィルムのはずなのに…(T-T)
庭へ降りることもできるがスリッパが2足しか無いので交代でのんびりと使わせて頂いた。池沿いに紫陽花などが咲いていたり流木のように奇怪な形の樹木があったり、案外華やな面白い庭だった。

お寺のかたと「来年は元気な枝垂れ桜が見られますね?」と話しつつ、赤い実のなる前庭をぼんやりと眺めてから寺をあとにした。朝の定食事件で時間をロスしていたので超速攻で山科駅へ戻る。「どこでもドア」で移動したい気分だ。

地下鉄蹴上駅で下車、歩き慣れた道を南禅寺方面へ向かった。徐々に人波が激しくなってくる。


▲晩翠園の池と観音堂


 ●南禅院

(南禅院の歴史は2002年春の項にあります)

さすが五山の上・南禅寺、境内は観光バスがひしめき団体さんで超ごったがえしている。まず始めに南禅寺開基・亀山法皇の離宮(禅林禅寺殿上の宮)跡で南禅寺発祥の地である南禅院へ向かった。
秋に訪れるのは今回が初になる。サスペンスドラマで超有名になってしまった水路閣付近は相変わらず記念写真の嵐で、1本しかない小さな紅葉の木が大人気だ。

幽暗な雰囲気さえ漂う池泉回遊式庭園は風情満点なのだが、やはり予想通り紅葉色付きが遅く残念。しかも堂内拝観が出来ないので、人々は列をなしてゾロゾロと池の周りを回ってハイ終わり、のようなあっけない散策になってしまっていた。本来なら時間にゆとりを持ってゆっくりと思索でもめぐらせてみたい庭なのだけれど。
私はその列から外れて、とんがり頭の亀サマを偲んでしばらく過ごさせて頂いた。しかし人が多いな・・・。南禅院には人波は似合いませぬ。淋しげなぐらいのほうが良うございます。


●再び南禅寺境内へ出て感じたこと

南禅院を出て紅葉ポイントを探しながらうろうろしていると、団体旅行客の老婦人に「トイレはどこかね?」と尋ねられた。境内のトイレはわからないので「お堂に入ればあると思うのですが」と答えると「お堂ってアレか?」と三門を指差す。「いえ、あれは門なので向こうの方丈へ…」と説明しているうち老婦人はさっさと別の団体の添乗員をつかまえて同じ質問を浴びせていた。
また、本坊と塔頭の区別が付かず、方丈の枯山水庭園と塔頭庭園のどちらを見たいのかわからなくなりさまよっているかたも多いようだった。「また別料金とられるのか!」と塔頭門前で愚痴ってらっしゃる小父様も居る。団体ツアーでは自由拝観前にもう少し解説があったほうがより親切なのではないだろうか? 〈つづく〉


▲やっと人波が途切れた水路閣前
▲うっそうとした南禅院の池泉庭園

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