箱庭的世界 >> 京都単独煩悩紀行 >> 驚愕の早桜を愛でる・第2日目-3

 ●正法寺

天平勝宝年間に鑑真和上の高弟・智威大徳が隠棲した地に最澄がおこした古刹。応仁の乱で消失後、元和元年(1615)恵雲・徴円両律師により再興された。珍しい形式の三面千手観音や福を授けに走り出す姿の走り大黒などがある。
動物の形の石を集めた枯山水石庭「鳥獣の庭」があり石の寺とも呼ばれている。

なかなか桜との絵づらの良い極楽橋を渡るとすぐ正法寺である。ヨッシーこと赤橋義宗(北条時宗の曾祖父の甥の子!?)関連で、赤い橋を見るとつい反応してしまうのですわ(^^;) 右手に春日不動尊があり不動明王様と花のコントラストが妙に可愛い。

一見ごく普通の田舎のお寺というかんじなのだが歴史は意外に古いらしい。境内は、狭いスペースにバリエーション豊かに植え込みや石が配置されていて賑やかで面白い。堂内を奥へ進むと有名な鳥獣の庭があり眺望がぐっと開けて開放的になっていた。様々な形の石はそれぞれペンギン・ライオン・うさぎなどに見立てられていて解説板を見ながら確認できる。予想していたよりも意外と似ていた。(^^;) シンボル的存在の枝垂れ桜はちょうど満開で「庭の真ん中にドンと一本、というのは唐突ではないか?」と想像していたのだが、かえって庭の明るさを引き立てていて良いかも。


▲鳥獣の庭
←外の空き地に見事な色づきの枝垂れ桜が咲いていたのだが、根元にバイクを止めるのはやめて頂けないものだろうかなぁ・・・


昼間の部の拝観はこれで終了。正法寺受付に、最寄りの南春日町バス停からの阪急東向日・JR向日町行き阪急バス時刻表が張られていて安心なのだが、本数は少ないので事前確認が必須である。
早めに南春日町バス停に着いたが、すでにハイキングスタイルのおば様がたの列ができていて結構な混み具合だった。阪急東向日駅からは河原町駅まで直通で行けるので繁華街に繰り出すには便利である。

この日は京都在住の歴史ファン(NHK大河「北条時宗」ファンとも言う)、北斗さん・芭雨さんとのミニミニオフ会である。清水寺を夜間拝観し、おばんざいを食して秘かな宴を楽しむ日である。
祇園で少々買い物ののちバスかタクシーで待ち合わせの清水寺へ向かうつもりだったのだが、東大路通は滅茶苦茶な混みようでダメだこりゃ状態。諦めて清水までの坂をダッシュでガンガン登った。
山門前は開門待ちの黒山の人だかりでびっくり。みな夜間拝観客である。ううむ、清水パワー侮り難し! 人込みをかき分けてなんとか北斗さん&芭雨さんを発見し、やっとのことで拝観である。



 ●清水寺

宝亀9年(778)延鎮上人が音羽山に庵を結び、のちに坂上田村麻呂が観音菩薩を安置する堂を建てた、など起源には諸説ある古刹。数度の火災に遭うが、本堂の清水の舞台をはじめ多くの堂塔が徳川家光により再建された。舞台からの眺望は素晴らしく、桜・紅葉の名所として名高い。
境内にある古社・地主神社も社殿は家光による再建。縁結びの神として人気がある。
(写真失敗につき、左の画像は2003年春のものです。)
言わずと知れた超有名人気寺院だけあって、ライトアップの規模も半端ではない。どこが光源なのか、目が眩むほど遙か彼方から三重塔を浮かび上がらせるライト・・・境内が広いため煌々と派手に照らすわけではないのだが、かえって幻想的である。舞台も昼間とは全く違うおもむき。真夜中に一人きりで立ってみたい衝動に襲われた。魑魅魍魎の蠢く気配を感じつつ自分の心の中を見つめてみたい・・・なんて。

●地主神社

地主神社の地主桜は一本の木に一重と八重の花が同時に咲く珍しいもので、あまりの美しさに嵯峨天皇が引き返してまで鑑賞したことから御車返しの桜とも呼ばれる。実際に見たところ、いまひとつよくわからない・・・というのが正直な感想だった(^^;)

せっかくなので、縁結びのご利益があるという銅鑼(?)を一発叩いてから神社をあとにした。

清水を一回りして、いよいよ宴の場である祇園のおばんざい屋さんへ向かう。


▲地主桜
▲白うさぎと祭神の大国主命

 ●おばんざい みつ

祇園のスナック街の一角にあるこじんまりとしたおばんざいの店。旬の京野菜をはじめ京都ならではの素材を使った家庭料理が気軽に頂ける。一人で切り盛りする女将のみつさんは気さくで可愛いおばあちゃん。特に豚の角煮は絶品だが来店前に相談を。
写真が無いのでイメージです(^^;)
富永町通日宝エクセレンスアベニュー1F TEL:075-551-1510 詳細はHPで

この日は残念ながら都合により角煮の登場は無かったのだが、どれも手間ひまかかる系の美味なおばんざいばかり。自家製梅酒も全くしつこくなく飲みやすくて大満足。ミニミニオフ会は、未ださめやらぬ「北条時宗」煩悩を切々と語り合ううちにおごそかに終了した。

そして気になるのは円山公園方面のざわめき。超有名、恒例の枝垂れ桜ライトアップと花見の宴である。近年、体調不良が懸念される枝垂れ桜を拝むべく向かうことになった。



●円山公園

相変わらずの超盛り上がりの酔客達を尻目に桜のもとへ。
美しくも妖艶な、そして無気味さや凄みさえ感じられる夜桜。シロウトの見た目にはライトアップには支障ないように見えた。しかし保護のため幹に白い薬剤を塗られた等々、状況はやはり良くないという噂を聞く。今年もこうしてなんとかその雄姿を見せてくれているのはなんともいたいけではありませぬか(T-T)

露店の賑わいを楽しんだところで北斗さん・芭雨さんとお別れし、この日の日程はすべて終了。

〈2日目につづく〉


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