箱庭的世界 >> 縮毛矯正戦記
●ブロー

お店ではどうしてもうまくいきません。ほとんど必ずスフィンクスかクレオパトラか三面怪人ダダが出来上がってしまいます。
自宅では夜シャンプー&ブローして、寝る時に後頭部から下の髪をきっちりなでつけて枕で押さえて寝押ししています(^^;) するとあら不思議、ボリュームが減るだけでなく手触りもツルツルなめらかに。しかもつむじ部分は盛り上げておくように枕で押さえるのでぺったんこにはなりません。襟足部分がすっきりすると毛量も減って見えるしドンくさい感じにもならず良いです。休日など睡眠時間が長かった時は特に効果抜群(←これ本当)。癖毛のかたにおすすめです。ただし当然ながらハネますので、スタイルによっては若干の朝ブローが必要かと。
しかしお店でブローするとどうしても襟足部分が膨らんでしまい他の部分がまっすぐなので、すなわち裾広がりスフィンクス状態になるというわけです。なかなか難しいです。

お店では、切り揃えたボブではなくレイヤーやシャギーなど入れて細工した髪型でも最後は単純なストレートブローで仕上げることになっているのでしょうか? 「セットして下さい」などと特にオーダーしないといけないのでしょうか?
というのも、「中間を自然にふわっとさせて毛先だけ顔に馴染んで収まるようにしよう」とか「できれば少し無造作な感じに髪が動くように」などと常々思っているのですが、いつも最後はきっちり分け目つけてのっぺりとしたブロー仕上げで終わるので・・・
せっかく変化つけたカットが・・・ぺったんこ・・・なんだかなぁ・・・

スフィンクスかよ!



●縮毛矯正(リペア)

   
ストパーによる大きな改善は望めぬ事を知り、もう都内へ赴く気力も体力もなくなりました。定期的に地元のお店で普通にストパーをかける日々が続きましたが、どうにもこうにも髪質の調子が悪い。何か方法はないかと探していると、Y店の看板に「縮毛矯正(リペア)」というメニューを発見したので試すことにしました。
これがまた、コテ状のアイロンで一束づつ伸ばすのにどえりゃぁ時間がかかり(料金もかかり)、技術者のかたのみならず座ってる客もエネルギーすり減る施術です。しかし仕上がりは結構いいかんじ。根元近辺をはずしてもらえばぺったんこのカッパ状態になる度合いも少ないし枝毛も出来ない。これはいいかもと思いしばらくその店に通いました。が、しかし・・・

ベストな状態の頃。
ツヤツヤに見えます!

事例:千葉県某市Y店  普通と違う妙な注文つけたり勝手に自分でカットして美容師さんに不快感を与える客でした。申し訳ないと思っています。しかしだからといって通うごとに応対が不機嫌になったり、ましてやアイロンを頭皮に押しつける攻撃に出るというのはあまりにも酷ではないですか(T-T) あれは偶然手が滑った失敗つまり業務上過失とは思えません。数分おきで連続3回、しかも頭皮火傷寸前かと思えるほどの衝撃でしたから。あまりの仕打ちに呆然とし消沈していたところへ追い打ちをかけるがごとく「眠いですかぁ〜〜?」と問いかけるその無神経さにも呆れ果てました。以来もちろんこの店には行ってません。

事例:千葉県某市T店  現在こちらでリペアして頂いてます。担当の男性は非常に穏やかな僧侶のようなかたで、客を珍しがったり咎めたりはなさいません。救われる思いが致します。ただひとつ辛いのは、担当のかたにお願いしたことがアシスタントのかたに伝わってない場合が多いという点です。手の空いた若手のかたがきびきび動いて入れ替わり立ち替わり来て下さるので、伝わってないのも無理はないのですが。
しかしその頼みのリペアもだんだんとかかりにくくなってきている、というか既に効き目はほんの一時期しか続きません。しかも余程注意して施術して頂かねば毛先が痛んでとうもろこしのヒゲのようにチリチリになってしまいます。あぁ、この先の見えない泥沼の恐怖を誰に伝えればよいのやら…



●ヘアデザイナーのかたへ

私のような言い分を述べる極端な奴はそうそう居ないのかもしれませんが、質の悪い縮毛で常に鬱蒼たる気持ちを漠然と抱えているかたは多いはずだと思います。あるいは既にあきらめの境地にあるのかもしれません。現代のこのハイテク技術先進国においてそれはなんとも悲しいことではありませんか。
『美』よりも『混沌』の種類のほうが様々ですから対応は臨機応変、簡単にはいかないでしょう。ですが美しくない者の心の闇はそれぞれに深いのでございます。「外見より心の中身の充実を目指すべき」という教訓が詭弁にしか聞こえぬ場合もあるのです。なんとかなりそうなものならば少しでもなんとかして頂きたいと思うのは人間の性なのではないでしょうか。

「幸福な家庭はどれも似通っているが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である。」
(トルストイ『アンナ・カレーニナ』より)

技術者のかたがデザイナーとしての向上心を持たれるお気持ちは重々わかるつもりでおります。しかし、普通の人がより美しくなるためだけでなく、そうでない者がなんとか人並みになるためにも日々お力を貸して頂きたいと思うのです。それはデザイナーというよりカウンセラーの仕事に近いかもしれませんが。






以上、これで『縮毛矯正戦記』は終わりです。短いっすね(^^;)
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