箱庭的世界 >> 北条時宗 >> 2001年大河ドラマ「北条時宗」


【 概 要 】

蒙古襲来というかつて無い国家存亡の危機に立ち向かった若き鎌倉幕府執権、北条時宗の短い生涯を描いたドラマです。
視聴率的には今ひとつだったと聞きますが、かつての大河ドラマの重厚な魅力とはまた別の新鮮な面白さのある秀作だったと思います。悩み苦しみ時に道を誤ってゆく登場人物の心理が緻密に、またサービス精神豊かに描かれていました。終盤はややぶっとばし気味&毎週ツッコミどころありでしたがそれもまた一興(^-^;)
「武士の誇り」「民の誇り」「国の誇り」とは何か? 私は後半の半年間だけですがいろいろと興味深く見せて頂きました。下手な現代ドラマよりも現代人の抱える問題の縮図を見る思いがして感情移入できた気がします。時宗だけでなく過去のあらゆる為政者が犯して来た過ちの数々が思い起こされ、「国を開くのに何故これほどの痛みを伴うのか!」という時宗の兄・北条時輔の言葉が痛烈な皮肉として耳に残る物語でした。


このドラマのおかげで京都&時宗つながりのお友達ができまして、
オフ会(寄合)その他では楽しく充実した時間を過ごさせて頂いております。皆様に感謝の気持ちで一杯です。



【 記憶に残る人物 】

このドラマの魅力ある登場人物達の中で個人的に特に忘れ難いのが
時宗のハトコの子(でしたっけ?)北条義宗と、時宗の側近・平頼綱です。
※以下の人物像はドラマ上の設定ですので、史実とは一部異なります(^^;)


●北条(赤橋)義宗…宮迫博之

弱冠19歳にして六波羅探題北方という重責を担い、鎌倉へ帰還後は評定衆にも任ぜられた人物。直垂や鎧甲が違和感なく似合い、発声や所作も意外に(失礼)凛々しくサマになっていて驚いたのがこの宮迫さん演じる義宗殿、通称ヨッシーでした。第一印象で「時輔役の渡部篤郎さんより似合ってるじゃん」と思ったくらい(以下非難の石つぶてを避け逃亡)
執権・時宗の命に背き時輔を成敗せずに逃がしたことでのちにジレンマに陥り、幕府内の派閥抗争にも巻き込まれ、自責の念に耐えきれずについに自害してしまいます。たとえ生き長らえても彼にとっては辛いばかりの鎌倉武士の世だったのかもしれません。とにかく実直で人が良すぎて胃に穴があいてそうな好青年、という役柄をあの宮迫さんが初々しく演じてらしたのは新たな発見でした。
宮迫さんは将来的には芝居の道のほうへ進まれるのでしょうか。お笑い出身のかたで言えば、いかりや長介さんや伊東四朗さんのような存在感ある役者さんになって頂きたいものです。
●平 頼綱 …北村一輝

時宗に大抜擢され家臣となった頼綱(通称ハチ)は、長く劣等感を持ちながら生きて来た元孤児でした。頼綱は時宗という存在に光を見いだしひとかたならぬ忠誠心と愛をもって尽くしますが、いつしかそれが転じて自己愛となりやがて自分と時宗が同化する妄想に溺れ始める。彼の心の奥底には彼自身も気付かない深い深い闇があったのでしょう。時宗と頼綱はまさに「青春の光と影」、妖しい表裏一体の関係だったのではないでしょうか。

・・・で、そんな複雑に屈折した危険で難しい役を演じてらした北村さん、歪んだ口元&下から見上げる三白眼で立ちはだかられた日にはトラウマになりそうなほど怖かったです(^^;) 「時宗」終了後も、将軍からチンピラまで見事に演じわける実力派として各地で活躍してらっしゃいますね。今後もますます飛躍なさるに違いありません。

▲北村さん、歴史コスプレに挑戦
(車内広告より)
改めて見ますと全く対極にあるキャラですね、この二人は。
〈「NHK大河ドラマ北条時宗」の項おわり〉

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